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被相続人1人から相続する相続人数「2人以下」が前年比約16%増加

2020.09.23

国税庁のまとめた平成30年分の相続税の統計によると、相続税の課税対象となった被相続人1人から相続する法定相続人が2人以下のケースは、前年に比べ16.1%伸びた半面、5人以上のケースは0.84%と減少し、少子化の影響が法定相続人の人数にも少しずつ表れている状況です。

相続税の基礎控除が引下げられた平成27年分からの相続税の課税対象となった被相続人1人当たりの法定相続人の人数の動向は次の通りです。

人数・年分27282930
0人 463 492 514 560
1人 12,746 13,296 14,227 15,723
2人 29,540 31,029 33,798 35,751
3人 34,784 35,723 37,348 38,782
4人 17,029 17,051 17,682 17,306
5人 5,080 4,975 4,855 4,821
2人以上 42,749 44,817 48,539 52,034
5人以上 8,481 8,289 8,219 8,219
合計 103,043 105,880 111,788 116,341

平成30年分と平成27年分の値と比べると、法定相続人2人以下は21.71%の増加、法定相続人5人以上は3.08%の減少となり、この流れは今後さらに強まることが予測されます。

相続税の基礎控除は、3,000万円+600万円×法定相続人数の算式により計算されます。相続人が減ると、相続税の負担が増えることになります。

[ 遠藤 純一 ]

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