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譲渡所得の特例適用件数28事務年度最新ランキング

2018.08.13

国税庁がまとめた最新の譲渡所得の特例適用件数のデータ(平成28事務年度・平成28年7月1日から平成29年6月30日まで)によると、適用件数の多かった順のランキングが明らかになりました。それは、次の通りです。

特例件数前事務年度増減比
1 居住用財産の譲渡所得の特別控除(3000万円控除) 46,233件 +3.13%
2 収用交換等の場合の譲渡所得等の特別控除 38,055件 ‐3.81%
3 相続財産に係る譲渡所得の課税の特例 15,419件 +15.40%
4 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除 7,401件 -14.94%
5 居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例 6,840件 +7.34%
6 農地保有の合理化等のための譲渡所得の特別控除 5,617件 +0.77%
7 優良住宅地の造成等のための長期譲渡所得の課税の特例 4,565件 +8.04%
8 被相続人の居住用財産に係の譲渡所得の特別控除の特例 4,488件
9 固定資産の交換の場合の譲渡所得の特例 3,720件 -3.42%
10 特定住宅地造成事業等のための譲渡所得の特別控除 2,989件 -5.65%

被相続人の居住用財産に係の譲渡所得の特別控除の特例は平成28年度税制改正で創設されたもので、初登場で8位にランクインしました。
それだけ被相続人の住宅を譲渡したい相続人のニーズがあったことが改めて、浮き彫りになったといえそうです。

また、相続財産に係る譲渡所得の課税の特例、いわゆる取得費加算の特例の件数が前年比15%以上も伸びていることが特筆できます。

[ 遠藤 純一 ]

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