Column
本郷尚のワークスタイル

M&Aの決断

2019.02

身内にも社内にも、後継者はいない。
このままなら、解散かM&Aしか選択はありません。
社員の雇用、取引先、関係者に迷惑をかけたくない、となればM&Aしか答えはない筈なのですが・・・。

なぜかオーナーやその一族の人は、ためらい、迷い、決断が出来ません。
もちろん金額ではありません。

「あの人はとうとう会社を売ってしまった」
「やっぱり、継ぐことが出来なかったのか・・・。」
「従業員を裏切って、大金を手にして、売り逃げたのか」
等々の世間の目、親族からの批判、後ろめたさが大きな障害になっています。
税金や体調、社内人事などの諸般の事情を背景に、抜きさしならない精神状態に追い込まれなければ、決断できないかもしれません。

理屈や理論で追い詰めてはいけません。
じっと待つのです。
ほとんどのオーナーは、悩み苦しみ、悶々とします。
M&Aが世間で認知されてきたとは言え、年配の経営者や二代目、オーナー家族の思いは、複雑なのです。
この心理を理解して、暖かく見つめながら、M&Aの仕事に取り組んでいきます。

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〜お元気ですか〜

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M&Aの決断