Column
本郷尚のワークスタイル

M&Aの売る側の感情

2018.12

前回の企業価値は確かに、買う側の見方が重要です。
一方売る側は、企業価値の計算ではありません。
そもそも、売る理由は何か。
経営者が疲れたのか、苦しくなったのか、株主の足並みが乱れたのか、先行きの不安か、後継者がいない、資金化したい、様々な理由が複雑に入り乱れます。
売るか売らないか、金額なのか、条件はどうか、時期はいつか、売る本当の理由と重なり合って、決断が二転三転します。
感情と勘定が複雑に絡み合います。

特にオーナー経営者、その家族は心理面で揺れます。
追い詰められ、本当に苦しんでいれば、決まることはあります。
しかし、未だそこまでいかない場合には、先送りもあります。

報酬も契約も、このオーナーの状況と精神状態によって、「高い」「納得」が入り乱れます。
M&Aのクロージングでは、失敗や挫折は何度もありますが、何度も挑戦してみてくさい。

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M&Aの売る側の感情