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コンサルタント 本郷尚の“てつがく”

第四十一回 最悪を想定するのも最善の仕事

資産税の仕事はダイナミックなだけに、裏に潜むリスクの大きさを常に意識しなければいけません。この仕事を経験するうちに、肝を冷やす、血が逆流、生きた心地がしないほど怖さを思い知ることがあります。資産税の仕事をしていて、判断ミスは許されません。金額があまりにも大きいからです。

相手は出来るだけ税金を安くして欲しい、なるべく特例を使って、うまくやって欲しいと懇願してきます。税理士はそれに答えようとします。そこに大きな落とし穴があります。判断する前に何とか税金を安く、なるべく課税されないようにという姿勢で臨みます。

しかし、税務上の判断をする時には、常に最悪を想定する姿勢を忘れてはいけません。最悪のケースを想定した上で最善を尽くす。税務上の判断で疑義があれば、事前に徹底的に解明しておくことです。お客様が言わなかった、資料の提出が不十分だった。こちらの責任ではない。なんて言っているようでは、責任転嫁をしているだけです。最悪を想定することが、最善の仕事になるのです。時間と労力を惜しまないで下さい。

そして、リスクの説明をお客様に十分しなければなりません。出来れば文章で書き記す必要もあります。後で「聞いていない、そうは思わなかった」という状況にならない為にも、説明責任を果たす必要はあります。


 

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