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コンサルタント 本郷尚の“てつがく”

第二十二回  人を育てる

資産税の仕事を所長1人でやるのは、それほど難しくありません。所長がこの仕事が好きで一生懸命やれば、必ず成し遂げることは出来ます。お客様も所長自ら仕事をしてもらえるので、満足と納得はしてもらえます。

問題は資産税の仕事を事務所全体で、または、所長以外のスタッフで仕事が出来るようになるまで、時間と手間がかかることです。
資産税の仕事が出来る人材を育てるのは大変です。税務と不動産、そして株式の基礎は最低限必要です。とにかく基礎は徹底的に鍛えておかなければなりません。

相続税の話をお客様の前で1人で出来るようになる為には、相続税の申告書を少なくとも10回は経験させます。調査の立会いも3回以上経験させます。
勿論、譲渡所得の申告も10回以上は最低こなしてもらいます。
実務の経験を十分やりこんで、初めて「ご相談に応じる」ことができるのです。

さて、事務作業と資産税の計算が十分できて、ようやくお客様の前に出ることができます。これからお客様と顔をつき合わせて、やっと話ができるようになります。仕事をこなすことは何とかできますが、自ら提案して、実行に移すにはまだまだでしょう。この段階では先輩の仕事の中から盗んで、覚えていきます。さらには仕事を見つけて、自ら売上を上げていくには3年〜5年はかかるかと思います。

一人前にするには、時間と手間はかかります。時間をかけたら一人前になるのか?と言われても困ってしまいます。
そして仮に一人前になったところで、独立することもしばしばです。
それは仕方ないことです。トップの仕事の最も大事な仕事は人を育てることなのですから。


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