民間病院の経営悪化(平成20年度病院経営調査報告による)
民間病院(全国288病院の今年5月の経営状況)の経営状態が悪化している。全日本病院協会の「平成20年度病院経営調査報告」によると、調査対象の32%の病院が赤字経営であり、前回調査報告(19年度:24%)に比べて大幅に悪化している。特に東京は54%(前年度42%)と赤字率が高い結果となった。
病床規模別では「20〜199床」の中小病院の経営が比較的安定している一方で「200床以上」の大規模病院で経営状態が悪化している模様。病床種別では、一般病床のみの病院において赤字経営が多くなっている。
赤字の要因としては、同協会では診療報酬改定の影響により、患者1人あたりの診察時間がアップし、診察患者数の落ち込みとされている。また、必要スタッフ確保のため人件費率が増加し経営悪化の要因とみられている。人件費水準の高い都市部や大規模病院ほどその傾向が強くみられると分析されているようだ。
今年度診療報酬改定により、開業医向けの報酬財源の一部が勤務医の待遇改善に振り向けられているが、産科、小児科などに重点的に配分されており、病院全体の経営改善には至っていない。
